臓腑の生理作用と病理状態
三焦の生理作用と病理状態
☆三焦の生理作用と病理状態 1.諸気を主宰し、全身の気機と気化作用を統括する 諸気とは、腎気、胃気、宗気、衛気、営気など人体をめぐるすべての気を指し、三焦はそれらの気の通路として昇降出入(気機)が行われ、五臓六腑に輸送さ […]
膀胱の生理作用と病理状態
☆膀胱の生理作用と病理状態 1.膀胱は、貯尿と排尿を主る 人体の水液代謝は、主として脾の運化作用、肺の粛降作用、腎の気化作用によって全身に運輸されたあと、膀胱に降ろされて尿に変化し、膀胱の気化作用によって体外に排泄される […]
大腸の生理作用と病理状態
☆大腸の生理作用と病理状態 1.大腸は糟粕の伝化(伝導)を主る 大腸は、小腸が清濁を必別したあと、残った水穀の糟粕から余分な水分を吸収し、糞便を形成し肛門から排泄させる。この作用が失調すると、便秘、下痢などの症状が出現す […]
小腸の生理作用と病理状態
☆小腸の生理作用と病理状態 1.小腸は受盛し、清濁必別を主る 小腸は、胃から送られてきた水穀を受け入れてさらに消化し、消化物中の清濁を必別する。 清なるもの(水穀の精微)は脾へ、濁なるもの(糟粕)は大腸へ、無用な水液は膀 […]
胃の生理作用と病理状態
☆胃の生理作用と病理状態 1.受納・腐熟を主る 受納とは、飲食物を受け入れて納めるという意味であり、食欲のことを指す。食欲があれば、胃は受け入れた飲食物(水穀)で満たされるため“胃は水穀の海”と言われる。 腐熟とは、受納 […]
胆の生理作用と病理状態
☆胆の生理作用と病理状態 1.胆汁の貯蔵と排泄 胆汁は肝にて生成され、一旦胆にて貯蔵された後、小腸に分泌され脾胃の消化作用を助ける。この作用は、肝の疏泄作用がコントロールしているため、肝気欝結や肝陰虚などによって肝の疏泄 […]
女子胞の生理作用と病理状態
☆女子胞の生理作用と病理状態 女子胞は胞宮とも言い、子宮をはじめとした女性の内生殖器を指す。 1.月経を主り、妊娠を主る 女子胞は、精を蔵す腎、血を主る心、血を蔵す肝、血を生じ統血を主る脾などによって滋養・固摂され、血の […]
心包の生理作用と病理状態
☆心包の生理作用と病理状態 心包は、心の外側を包んでいる膜であり、心臓を保護する作用があるとされている。そのために心包は心の外囲であると言われているが、外邪が体内に侵入して心に影響する場合には、まずは心包が影響を受ける。 […]
腎の生理作用と病理状態
☆腎の生理作用と病理状態 1.蔵精・発育・生殖を主る 両親から受け継いだ先天の精と、脾胃から化生された後天の精を総称して腎精と呼ぶが、腎精は人体を構成する基本物質であり、生長・発育・臓腑の各種機能を出現させる物質的基礎で […]
肺の生理作用と病理状態
☆肺の生理作用と病理状態 1.気を主り、呼吸を主る 気を主る作用は、気の生成とりわけ宗気の生成に関与する。肺から吸入される清気と、脾胃から運化された水穀の気が結合することによって生成される宗気は“胸中の気”とも言われ、発 […]