産後におこる多汗(産後多汗)

☆ 産後におこる多汗(産後多汗)

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本症は、分娩後に過度の発汗量や長期間にわたり発汗が持続するものを指し、中医では産後多汗、産後盗汗
などという。出産直後に気血が虚すとソウ理が固密ではなくなるために、食事、体動などの際にかなりの発
汗が診られ、一般に7日前後で減少・停止するのが生理的現象であるが、本症はそれを越えて発汗が続くもの
を指す。

1.気虚による産後多汗
:病因病機
 元来の虚弱体質、周産期に気虚になる、分娩時の消耗、産後の過労などによって気虚となり、その影響で
 肺気が虚して衛陽不固となりソウが固密でなくなったために多汗となる。
:鑑別点
 自汗。悪風があり、自汗は動くと増強して静かにしていると減少する。
:随伴症状
 倦怠感、脱力感、精神疲労、頭のふらつき、食欲不振、息切れ、懶言など。
:舌脈 舌質-淡、胖。舌苔-白薄。脈-緩、弱、虚など。
:弁証-気虚。 :治法-補気固表、止汗。
:取穴例
 脾兪(補法)、肺兪(補法)-補益脾肺。合谷(補法)、大椎(補法)-補気固表。

2.腎陰虚による産後多汗
:病因病機
 多産、分娩時の出血、精血不足、津液虚損、熱病による傷陰、久病、房事過多、五志過極などによって陰
 血を消耗して腎陰虚となり、虚熱が生じるために発汗がおこる。
:鑑別点
 睡眠中に汗をかき、目覚めると汗は止まる。
:随伴症状
 頬部紅潮、潮熱、盗汗、五心煩熱、口乾、頭のふらつき、消痩、耳鳴り、腰膝酸軟など。
:舌脈 舌質-紅、舌苔-少or無苔。脈-細数。
:弁証-腎陰虚。 :治法-益気養陰、生津斂汗。
:取穴例
 復溜(先瀉後補)-滋陰降火太谿(補法)照海(補法)-滋陰補腎