講演内容 - 整形外科系症状の治療 1
この回の講演内容は、整形外科系症状の治療1
・痛みの性質の中医学的鑑別と対処法の話。
・肩こり、腰痛などの中国式経筋治療法 です。
痛みを言葉で表現すると、しくしく痛む、チクチクと刺すように痛い、絞られるような痛み、冷やすと悪化する痛みなどがありますが、中医学ではそれらの
痛みの性質により治療法や補瀉手技が変わります。対処法を正しく選択しないと、痛みを除去するどころが悪化させてしまう可能性もあるからです。
最短で最高の施術効果を上げるため、それぞれの対処法をお話しします。
肩こり、腰痛とあなどる無かれ!肩こりなどの経筋治療では、規定のツボに刺鍼することでもそこそこの効果は上がります。しかし、その刺鍼部位や刺鍼の方向、刺鍼方法を少しだけ見直すだけでも効果は劇的に変わります。その詳細について、実技を中心に説明し、実際に皆さん同士で刺鍼練習をしていただきます。
当会セミナーの刺鍼はすべて中国式、当会会長が中国で教わった治療法をご紹介するため、日本でこれらの治療法を教わる機会はかなり少ないです。
ところで、中国式の治療は鍼の響きが強い、痛い!と思っている方が多いのですがそんなことはありません。私は普段は寸3-2番鍼を用いることが多いです。細い鍼で、最大限に効かせる施術は誰でも可能です。そのポイントについてもお話をさせていただきます。