講演内容 - 呼吸器系症状の鑑別と治療

この回の講演内容は、呼吸器系症状の鑑別と治療というテーマでお話と主要穴刺鍼の実技指導をさせていただきます。

呼吸器系症状を治療する場合まず必要なことは、六淫によるものなのか、内傷によるものなのかを鑑別することです。治療方法が全く異なるからです。
六淫によるものに対して内傷性の施術を行うと、全く効果が出ないばかりが、悪化させる可能性さえあります。しかし、症状の鑑別ポイントを押させる、また、その機序さえ把握してしまえばそのようなミスを防ぐことができます。
六淫によるものとしては風邪(風寒、風熱、風湿など)によるものが多いと思われますが、まずは六淫による症状の鑑別のポイントをお話しします。
また、呼吸器というと、中医では肺という臓腑に該当しますが、それは肺そのものだけを指すわけではなく、鼻、咽喉、気管支など呼吸道全般を包括します。
したがって呼吸器系症状の鑑別と治療は、呼吸機能だけではなく鼻づまりや鼻水、鼻炎、鼻やのどの痛みや痒み、のどの痛みや閉塞感、セキ、くしゃみ、鼻炎や花粉症の諸症状など呼吸道の症状の全般に対し、同じ観点からの鑑別を行い、治療を行うことで改善することができます。
その弁証分類からの症状の鑑別ポイント、それに対して主穴となる取穴や配穴を重点的にお話をします。

主要穴刺鍼については、しっかりと押さえてほしいツボは列欠と尺沢です。正確な弁証取穴と組み合わせることはいうまでもないことですが、肺経病証の実証においては肺気不降が主な病態となるため、降気粛肺の作用のある列欠と尺沢は使用頻度の高いツボとなります。
また、鼻の症状では迎香、のどの症状では天突は非常に効果の高いツボです。しかし、刺鍼方向や角度、必要な鍼の響きを出せないと効果が半減となるため、そのことについて重点的に実技指導を致します。
その他のツボとしては、魚際、少商、肺兪の効率的な刺鍼法について実技指導をさせていただきます。

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